蕎麦屋の日曜日

お蕎麦のこと

「年越しそばお持ち帰り辞めます。」 New!

「年越しそばお持ち帰り辞めます。」

「えっ!そば屋が何言ってんの?」
そんなお叱りが聞こえてきそうです。
確かにそうかもしれません。

食文化の風物詩である「年越しそば」を辞めるに至る経緯として
時代(とき)の流れというものを感じています。

私達は昨今の大量生産・大量消費に背を向け、
自分達でできる範囲での生産販売をしておりました。
(自家製粉・自家製麺を指します。)
ありがたい事に年々お客様に認知して頂き、
その販売数量も増加を極めております。
ほんとうにありがとうございます。
しかしながら、お客様からのご要望に、
お答えできないもどかしさを感じているのも事実としてあります。

「それは大量に生産できない事。」

予約開始日から3日間で予定数量に達した為、
予約を締切るようではお客様に混乱を招くと思うからです。

「年越しそば」というものを多面的に捉えた時に、
私達は品質に重きを置きたいと思います。
「食文化の一翼を担う」という言葉を行動指針として今までやってきました。
その思いはこれからも変わりません。
「年越しそば」という文化を大量に生産してやり過ごすのではなく、
私の思う品質を維持したそば屋でありたいと思っています。
それが私たちの仕事と思うからです。

ご理解の程よろしくお願い申し上げます。

自家製紛のその後

自家製粉を始めて1年余りとなりました。
日々、製粉作業に追われどの様に「そば粉」ができているのかなんて
真面目なブログをしましょうかね。

そば屋の自家製紛とは
・「玄ソバ」から「そば粉」にする工程です。
 「西條そば甲」では翌日に使う粉だけを製粉しています。
 なぜ自家製粉をするのか?
 自分の求めているそば粉を作るためです。
 ハッキリ言います。
 そば屋の善し悪しは「蕎麦粉」です。
 
 


・玄ソバはこの状態で入荷されます。
 農家さんから直入れです。(この日は幌加内産です。)

IMG_7052.JPG

・中はこんな感じ
 黒い粒が玄ソバですね。

IMG_7053.JPGのサムネイル画像

・石抜き機にかけます。
 当然、蕎麦は畑で出来るものです。なので小石とか不純物などがどーしても入るんですね。
 それをこの機械で選別します。

IMG_7054.JPG

・写真左上が小石です。やはり入ってますわ。

IMG_7055.JPG

・こんなんが取れました。

IMG_7059.JPG

・さあやっと磨き機です。
 玄ソバのホコリを取って磨きをかけます。
 ピカピカになるまでかけます。
IMG_7058.JPG

・さあ次は選別機です。玄ソバの粒の大きさを揃えます。
 うちでは8段階に分けます。同じ大きさの粒に揃える事で脱皮機の効率をあげるためです。IMG_7062.JPG


・さあ最後の脱皮機です。
 黒い皮を取る機械です。遠心力で皮を飛ばすんですね。
 右が皮で左がヌキ実です。

IMG_7064.JPG


・こんな感じのヌキ実になりました。
IMG_7065.JPG


この後は目で確認です。
この作業が長〜い。
この後は店の石臼で粉になります。


IMG_7063.JPG・番外編
 粗挽きと十割はこの石臼で手引きしています。
 この作業も長〜い。
 いつもiPhoneで映画見ながら挽いてることはナイショのハナシ。

 

新そば入荷。

「幌加内」産の新そばが入荷しました。
今秋の新規農家さんのお取引です。

前々からチャレンジしてみたかった産地です。
さて、どんな蕎麦になるのでしょうか?

幌加内といえば、蕎麦の生産量が日本一ですな。
もっとも寒暖差の差があるのが、蕎麦の栽培に適しているのでしょうな。
また朝霧が多く発生する点も蕎麦に適しているのかも。
(霧が気温の上昇を抑える)
「霧下そば」なんてそれですな。


次の写真が玄ソバです。
コーヒーの豆みたいでしょ。
ここから粉になって蕎麦にするまでが楽しいんです。
そば屋的に。

本格的なそば屋になってきました。

別に、今まで本格的なそば屋じゃなかったって意味じゃありません。
理想に近づいてきたって事です。

構想から12年かかりました。

「完全自家製粉」

四国内でも3軒あるかないか。
玄ソバを仕入れての自家製粉。

ついに、ついに。

建物をご覧ください。
かっこいいでしょう。
本町オカダのグッジョブ!
ありがとう。

そして、作業場です!
左から、石抜き機・磨き機・選別機・脱皮機。

あーもう。
蕎麦マニアにはヨダレものです。
フェンダーギターに例えたらカスタムショップです。


確実に変わりました。
甲の蕎麦。

「挑む」

「挑む」

我が阪神タイガースの今年のスローガン。
いい言葉です。
そろそろ開幕です。
開幕投手はメッセンジャー。
特に今年は若虎北條・高山・原口が楽しみですな。
オープン戦も安心して迎えれました。
ありがとうございます。(誰に言うてるの?)
今年もよろしくお願いします。

さて「挑む」です。
私自身、何を挑むの?

①ブログの継続を挑む!
最近また増えてきました。ブログ。
バイク屋が定期的に始める前に始めよう。

②完全自家製粉を挑む!
今日はコレが言いたかった。
今年は完全自家製粉を挑みます。
玄ソバを仕入れて、必要な量だけを剥いて
完璧な鮮度で蕎麦を打つ!!!
構想から12年かかりました。
長かった。とても。

ちょっと解りにくいよね。
「おにぎり」で例えると
玄米を農家から仕入れて
その日に必要な分だけ白米にして
お米を炊いておにぎりにするような感じ。

おそらく四国内でも導入そば屋専門店は
私の知る限り1店舗かな。

今年の5月ぐらいには製粉小屋が完成しそうです。


エモーショナルな「ポテそば」  

もと大阪人として、やはり気になりますな。大阪が。

まあ、ただ単に「エモーショナル」と「ポテそば」って言葉が使いたかっただけですけどね。

いま大流行の「ポテそば


流行ってるそうですよ。
で、実際やってみました。
まかないで。

ポテトはモスバーガーへGO!!

うん。いつものポテトだ!!

かけそばの上にON!!

うーーーーん。


そば打ち体験教室 in ヒミタチバナ

先日、西条市の橘小学校PTAにお招きいただきまして、
「そば打ち体験教室」の講師をいたしました。
そば打ちの基本とその他のウンチクなどなど。
私の模範演技に続いて子供達と父兄の実演。
その後、実際に打った蕎麦の試食。

まあ、皆さん上手ですね〜
すべての方が初めてなのに
目標の「麺にすること」が達成しました!!
いや〜橘小学校は全校生徒100名ぐらいの小さな小学校。
みんな素直だわ。
うん。素直に講習を聞いてくれたけん出来たんだろね。
そう!そば打ちには素直さが一番の上達だろね。
子供達に教えてもらった1日でした。

節分そば

たまにはね。
そば屋っぽいブログでも。

節分蕎麦について

節分に寿司の丸かぶりはを食べるのは大阪が発祥らしいね。
恵方に向かって無言で巻き寿司を丸かぶりすれば良いとされてます。

巻き寿司もいいんですが、地方によっては節分に蕎麦を食べる風習があります。

節分とは、季節の変わり目のことで、立春、立夏、立秋、立冬のそれぞれの前日のことだそうで、本来は一年に4回の節分があるんですが、この中の立春の前日を称して節分と呼ぶようになっているそうです。
立春の前日は大寒の最終日、つまり冬から春への節目の日なので節分と呼ばれています。
江戸時代には、大晦日ではなく節分が本当の年越し(立春が年の改まる日)という考え方があったそうです。
そのため、節分に食べる蕎麦は「節分そば」と呼ばれていました。

立春を迎える前に、蕎麦を食べて身を清め、新しい年を迎えたそうです。

蕎麦の実は魔よけになるといわれ、蕎麦を食べて、前年の邪気を払うという意味もあるそうです。

今日の甲は、まあいつもの甲ですが、店内の恵方に「恵方はコチラ」って張り紙をしてますんで
そちらの方をチラッと向いてもらえたらと思います。これで今年は大丈夫。
お昼は蕎麦で、夜は巻き寿しで、今日はこの流れでいきましょう。

西条蕎麦。

先月中頃、「徳島人」って雑誌に掲載されました。
今回、掲載された事よりもビックリしたのが、
「西条蕎麦」って印字されてた事。
(表紙の西条の所あたり)

今から10年前、西条は水が豊富でスバラシイから
これは蕎麦にとって、ご当地麺になると思ったんです。
で、「西条そば」っていいよね。って思って言葉を創作したんです。
それでウチの屋号は『西條そば甲(さいじょうそばきのえ)』
将来ご当地の食文化になればいいよなって。
そう例えるなら・・・
・讃岐うどん
・信州そば
・八幡浜ちゃんぽん
・徳島ラーメン
・半田そうめん
・長崎ちゃんぽん
・沖縄そば
・出石そば
・喜多方ラーメン
・札幌ラーメン
・尾道ラーメン
などなど あげればきりがない。

ついに言ってもらいました。
「西条そば」って。
やったー。
これからもがんばるぞー。


カルボナーラ蕎麦??

久しぶりのブログです。
続かんもんですな。
さてGWも終わり通常の日々が戻ってきましたが、皆さんはどんなんですか?
「西條そば甲」はそろそろの繁忙期に備えて充電しております。
「さて新作を何かやらんとなぁ」って事を考えたんよね。
使いたいのは「愛媛県周桑産アスパラガス」。
うーん。
アスパラかぁ
アスパラに合うものといえば「ベーコン」
アスパラとベーコンといえば「カルボナーラ」
って事で、作りました。

「甲のカルボナーラ蕎麦」

やってしまいました。
ポイントは生クリームのを使わずに山芋を入れて、隠し味に蕎麦ツユを入れてるところですね。

でも商品化にするにはまだまだ改良が必要です。