蕎麦屋の日曜日

2019年6月

「兵どもが夢の跡」

アタック25予選会に落ちた。

「日本死ね」

なんて思わない。

実力だから仕方がない。
ふー。
深いため息が続く。
地中海クルーズに行きたかった。

予選会は松山の愛媛朝日放送会議室。
続々と集まってくるツワモノどもはクイズキングに見えてくる。
あー。もうここで気後れしている。
とっさにサングラスをかけた。
よし。これで大丈夫。
目が泳いでいるのは悟られまい。

係りの人から概要説明があった。
「30問を8分で回答してくださいね。」
「15組の中から2組を選びますねー。」
「まあ、遊びのつもりで楽しんでくださいねー。」

ふざけたことを言うなよ。
こっちは地中海クルーズがかかってんだ。

「それでは始めてください!」

戦いの幕は切って落とされた。
かかって来やがれ!

ん?
なんだか暗い。

とっさにサングラスを外した。

気を取直して問題に集中。

えー。ナニコレ。
範囲が広すぎるー。
解る訳ないやん。
あー。ここまで出てるんやけどなー。

あらゆる独り言を言いながら。
なんとか終了。

60%は合ってるハズだ。
あとはクイズの神に祈るだけだ。
結局は神にすがるしかないのか。

「それでは予選通過された方を発表しますねー。」

呼ばれなかった。

と、同時に目の前の親子が
「よっしゃ!」
「やったね。お父さん!」
「もー無理や思たんよー。」
とても笑顔である。

一方の私は。
「あー。俺の地中海クルーズが・・・」


今日の一言。

「無欲な人ほど成功する。」


「アターック チャンス !!」

アタック25予選会のお知らせ。

というハガキが来ました。
あー。出しました。応募に。やっときました。
小学生親子ペア大会。

「多数のご応募の中から第一次関門を通過されました。」

マジですか。

あー。シマッタ!
あの時にクイズ研究会に入っとくべきだった!!
(どの時やねん)

どうしようかな。
今から勉強してもなー。

予選会に出たことがある人が近くにいました。
「あー。あれは難しすぎ」
ネットでググってもそのようです。

でもなー。
地中海クルーズに行きたいし。

もうこれしかない。

「子供の能力に賭ける。」

頼む!
お父さんを地中海クルーズに連れて行ってくれ。
沈む夕日を背中にシャンパンを飲んでみたいんだ。

もし西條そば甲が2週間ぐらい休んでたらこう思ってください。

「あー。さては。地中海クルーズに行ってるな。」って。


「人生はキャッチボールだ」

昨日、見ました?

阪神原口のタイムリー。

日本列島中が感動の渦に包まれた事でしょうね。
それは、まるで柔道無差別級の山下対ラシュワンの感動シーンように
後世へ語り継がれる事でしょうね。

さて、野球といえば。

末娘が野球をしています。
野球のおかげで、内向的だった末娘も
活動的になり、良いように変わったね。と各方面から誉めていただいたりしています。
嬉しいかぎりです。
周りの大人たちや仲間に恵まれたんだなぁって思ってます。

いつも思う事ですが、
「野球を通じて、何を得るのか?」という事を考えています。
・礼儀
・仲間とのコミニケーション
・仲間を思う気持ち
・大人との会話の仕方
・集団行動のあり方
・etc

勝敗のあるスポーツなので「勝ち」にこだわる事も必要だけど、
勝利至上主義ではないと僕は考えます。
(勝つことへの目標も必要なことであることも理解しています。)

これは野球に限らずどんなスポーツでも共通していることではないかな。
たとえ文化部でも。


「〇〇を通じて、何を得るのか?」


「西条の中心で愛をさけぶ」

「西条の中心で愛を叫ぶ」という企画を
数年前から仲間たちとやっています。
町の中心で思いを叫ぶって企画です。
これが、まあまあオモシロイ。

で、「さけぶ」」と言えば
「世界の中心で愛をさけぶ」これでしょう。

しかし、見たことも読んだことも無かったんですね。
ヒネくれた性格なのか、私は流行りものに背を向けてしまうタイプのようです。


流行ったのが2004年。
あーあの頃か。
山梨で蕎麦修行中。
先の見えない将来に怯え、
絶対に蕎麦屋でやっていくぞ!
という根拠のない自信と不安が交差しながら。

ドラマのような生活を送ってる時に、
ドラマは見れなかった。

でも、この前、原作とドラマ・映画見ました。

結論。
おじさん号泣。
なぜもっと早く見なかったのか?
良いものは良いんだという、素直な気持ちがなぜ俺には無かったのか?

そう。

素直な気持ちがあれば、人生はもっと豊かだったのかもしれない。


communication rock city

「communication rock city」

大阪北新地にあるカラオケ屋さん。
カラオケって言ってもLive karaokeらしくて
生演奏で歌えるとか、大型スクリーンで本人の映像が
流れるのだとか。とにかくスゴイらしい。

このお店。
学生時代のサークルの先輩が開いたお店。

コンセプトは・・・
人生を歩んでいる僕たちは、10代のあの頃のように、拳を振り上げていますか?
その熱い想いを、僕たちのこの街で、もう一度体感してみませんか?

そう。
あの頃はバンドサークルに入って。
毎日が楽しくて。
音楽を聴くのも演奏するのも語るのも。
音楽が好きで好きで。
先輩の家に入りびたり。
ギター片手に朝まで話したり。
いつか音楽に関わる仕事がしたいなーなんて思ったり。
でも現実と夢との距離がどんどん離れていって。
学生生活も終わり。
就職して。
現実に振り回されて。
「もう若くないんだから」って自分に言い聞かせて。
30代40代を脇目も振らず突っ走って。
いつのまにかクダラナイおじさんになっている。

そんな時。
人生を歩んでいる僕たちは、10代のあの頃のように、拳を振り上げていますか?
その熱い想いを、僕たちのこの街で、もう一度体感してみませんか?

何か込み上げるものがあった。
別に学生時代に戻りたいと思わないけど。
音楽している先輩がカッコいいと思う。
忘れつつあるあの頃が素敵だったと思い出す。

あなた達の後輩で良かったとつくづく思う。