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子供の頃、地元の少年ソフトボールチームに入ってた。
ポジションはセカンド。
その日はとても大切な試合。
3塁にいる選手がホーム帰るとサヨナラという場面。
全員がバックホーム体制。
コーシン少年はセカンドを守りながらこう思った。
「ああ、神様。どうかボールが来ないように」
しかし、人生とは無情なもので、思った事と逆の事がやって来るものである。
カキーン!
誰かが叫んだ!
「セカンド!バックホーム!!」
コーシン少年は渾身の力を込めてボールを投げた。
ああ!!そっちじゃない!
観客は歓声からため息に変わった。
センターにボールを投げていた。
ある意味での「奇跡のバックホーム(ホームは後ろ!)」である。
当然、サヨナラ負け。
あー俺のせいで負けてしまった。
目線という鋭利な刃物が身体を突き刺す。
その日以来、野球はするものではなく、見る専になったのは言うまでもない。
時がたって今、自身の子どもが所属する野球チームに参加している。
ネットで得た知識をフル活用して
自身の子どもにゲキが飛ぶ。
「そう!腰を落として!」
「相手が取れる球を投げんかや!」
「何しよんでや!」
つくづく思う。
親って勝手なものである。
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