蕎麦屋の日曜日

お蕎麦のこと

「年越しそばお持ち帰り辞めます。」

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「年越しそばお持ち帰り辞めます。」

「えっ!そば屋が何言ってんの?」
そんなお叱りが聞こえてきそうです。
確かにそうかもしれません。

食文化の風物詩である「年越しそば」を辞めるに至る経緯として
時代(とき)の流れというものを感じています。

私達は昨今の大量生産・大量消費に背を向け、
自分達でできる範囲での生産販売をしておりました。
(自家製粉・自家製麺を指します。)
ありがたい事に年々お客様に認知して頂き、
その販売数量も増加を極めております。
ほんとうにありがとうございます。
しかしながら、お客様からのご要望に、
お答えできないもどかしさを感じているのも事実としてあります。

「それは大量に生産できない事。」

予約開始日から3日間で予定数量に達した為、
予約を締切るようではお客様に混乱を招くと思うからです。

「年越しそば」というものを多面的に捉えた時に、
私達は品質に重きを置きたいと思います。
「食文化の一翼を担う」という言葉を行動指針として今までやってきました。
その思いはこれからも変わりません。
「年越しそば」という文化を大量に生産してやり過ごすのではなく、
私の思う品質を維持したそば屋でありたいと思っています。
それが私たちの仕事と思うからです。

ご理解の程よろしくお願い申し上げます。

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